- 日 時:2024年 4月28日
- メンバー:男性 8名 女性 3名
- 行 程:扇沢駐車場7:30~大沢小屋8:30~マヤクボ出合11:00
~マヤクボのコル13:00 ~扇沢駐車場15:20
本格的な山岳スキーを実施しようと針ノ木雪渓の山スキーを企画しました。日帰りで標高差約1400mの登下降を実施するので、高いスキー技術と体力が必要です。それに伴って、上級者を募集しましたが、10人を超える参加者になりました。当日、朝から快晴です。シートラーゲンで出発し、さほど藪漕ぎをすることなく沢に出ることができました。堰堤をいくつか超えると大規模なデブリ地帯に入り、それを避けるようにして右岸を伝うこと1時間半、ようやくシール登行に移行できるようになりました。氷河を思わせるような雪渓をシールで順調に高度を稼ぎ、マヤクボ沢の出合に差しかかるころ、振り返れば赤沢岳、岩小屋沢岳、爺ヶ岳を望むことができ、北アルプスに来ている実感を味わうことができました。マヤクボカールの上部になるとしだいに傾斜が増し、シートラーゲン+アイゼンに切り替えて最後の登りを登りきるとマヤクボのコルに到着。 正面にドドーンと立山連峰、右方には剣岳、左方には五色ヶ原と遠くに薬師岳を望むことができ、下方にはエメラルドグリーンの黒部湖が山々と負けないくらいの存在感を示していました。
滑走に入ります。出だしは急ですが、雪質はそれほど固くなくザラメ雪だったので恐怖感は感じることはありませんでした。メンバーそれぞれ自由に大斜面にターンを刻み快適なスキーが楽しめた感じです。高度を落としてゆくと雪は重くなり、しだいに足に負担がかかるようになってきました。それでも順調にスキーを滑らせて下部デブリ地帯に到達。デブリには凸凹だけではなく岩や石が含まれており、できるだけ避けて下りるため右岸を伝うようにルートを取りますが、堰堤を超えるためスキーを履いたままアップダウンを通過、樹林の間をジグザグに進み、木の枝をくぐったり踏みつけたりして、まるでスキーで障害物競走をしているみたいでした。 駐車場に着くころにはさすがに疲労を感じましたが、充実感満載の山スキーになりました。
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