期日 2月18日~25日
参加者 (男8名)A、O、O、O、K、K、H、F (女5名)H、M、Y、Y、Y 途中参加者含む
クラブ恒例の十勝岳合宿は最大13名の参加により実施。宿舎はいつもの白銀荘。自炊専門の快適な温泉宿だ。雪はここも例年よりだいぶ少ない。
2月19日 曇時々雪 三段山
前日夕刻、男8名、女2名が白銀荘に入る。残念ながら女性一人は怪我のため温泉湯治。
19日は予報通り比較的穏やかな天気で、時折小雪が降る程度で風も弱い。出発してすぐに汗が出始めたので早々と衣服調整。
頂上を目指していたが、視界が悪くなって雪面状況が把握しづらくなってきたので高度1580mぐらいで引き返す。
30㎝ぐらいの新雪は思ったより軽いものの、下が固いバーンになっていてしかも所どころデコボコで滑りにくい部分もあった。だが、おおむね気持ちよく滑ることができた。
午後は下部樹林帯
2月20日 曇時々雪 富良野岳
天気予報では強風だったが、実際はさほど吹かなかった。
二日目は富良野岳。ジャイアント尾根を途中まで戻り、第20林班などを滑る予定で出発。
先行者がおり、楽にそのトレールを辿る。高度1410mぐらいまでとし、ほぼ登りルートに沿ってベベルイ沢の徒渉点上まで滑る。大部分がノートラックだった。次は1350mぐらいまで登り返して20林班を滑る。まだ数人が滑っただけでノートラック部分を選んで高度差170mほどの楽しい滑降。
左斜めに登り返して徒渉点までわずかに下り、あとは一本道を滑って取付きに戻る。
2月21日 曇時々雪 前十勝岳
前十勝へのルートは予想に反して本日の一番乗り。
カバワラ尾根を1410mまで登る。これより上は灌木が多く、雪面も硬くなってくる。視界もあまりよくないのでここから滑降。
滑降途中、シュナイダーコースへでも行くのか、7人組が歩いているのが見えた。
尾根末端まで滑り、次はシュナイダー方面に向かう。浅い谷の右側を登り、谷が屈曲する地点まで来ると、目の前を外国人グループが滑り降りてきた。先の7人組だ。
シュプールに沿って登り、上部が狭まる1440m地点から滑降開始。雪は軽いが、新雪の下は所どころ硬い部分があり、開けたところまで来ると岩を踏むこともありきが抜けない。
2月22日 曇・強風 三段山
再び三段山。気温が高く、下部の雪は重い。晴れ間が出ていて前十勝方面が見えるが、上部は風が強いようなので初めから樹林帯を登る。
次第に風が強まり、時折地吹雪模様となるので、樹林帯が終わるところでこれ以上登るのは断念。
樹林帯横のオープンバーンを数百m滑った後、樹林帯向けて登り返す。今度は前より少し上1260mまで登り、最後まで樹林帯を滑って白銀荘に戻る。
早めの昼食をとった後、大部分の者は再度樹林帯を滑りに出かける。帰るとほぼ同時に白銀荘のあたりも急に風が強くなり、雪が水平に飛ばされていく。車の屋根の雪は完全になくなった。
こんな中元気のある者たちは下の露天風呂へ行く。地吹雪模様の悪条件ながら、露天風呂は大混雑だった。
二度目のそば打ち。そして早めの夕食をとる。
明日は大荒れという予報で、沈殿ムードが漂い始める。
2月23日 曇・風 三段山
朝起きるとなんと外は穏やか。風は弱く、小雪が舞う程度だ。ただ、視界はあまりよくない。これならなんとかなりそうだということで、 三たび三段山へ行くことにする。やはり気温は高く、雪は湿っている。
目標は崖尾根の稜線まで出て開けた尾根筋を滑るというものだったが、樹林帯が薄くなる1350mぐらいまで来ると風は強まり、雪面はカリカリになってきた。
これ以上登るのは断念して、少しでも風当たりの弱い場所へ行くべく、左へほぼ水平トラバースして風下側に回る。そこから数十m上、先行者が滑降準備しているところまで行く。高度約1385m。
ここから浅い谷筋を滑る。初めはやや硬く、次いで重い新雪が薄く積もった部分もあまり抵抗なく滑れた。以後樹林帯を白銀荘上まで滑り、次はノーマルルートと言うべき切り開きルートを登り返す。
1300mぐらいまで上がって引き返す。雪は重くても量が少ないので割りと滑りやすかった。
宿に戻ってしばらくすると雪と風が強まり、視界も悪くなってきた。タイミングが良かった。
2月24日 曇・小雪 富良野岳
今朝一人帰り、残り10人で再び富良野岳へ行く。新たな積雪もあり、 今回最高のパウダー滑降ができた。
昨夜の強風も収まり、時折雪が舞う程度。樹林帯を抜けてもさほど風は吹かず、寒さ・冷たさはあまり感じることなくすんだ。
先行者二名のトレールを辿るが、これがなかなかの急勾配で直線的に上がっている。それで外国人かと思っていたら後で日本人の若者とわかった。
ほぼ1400mまで上がり、トラバースして20林班の沢に入る。適度の量の軽い新雪斜面が待っていた。途中で全員揃うのを待っていると二人組が降りてきた。彼らの終了点まで行くとそれは日本人だった。
高度1150m。彼らの後を追って登り返す。1360mまで登り返して再び20林班を滑る。1回目より少し下まで滑る。その先は谷が狭まっている。
2度目の登り返し、1330mで登りルートを左にそれて3度目の滑降開始。ベベルイ沢寄りを滑る
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