- 日 時:2024/5/18
- メンバー:男性5名、女性4名
- 行 程:9:40位ヶ原山荘~11:50鶴ヶ池のコル~12:20大黒岳~12:40鶴ヶ池のコル ~13:50位ヶ原山荘
位ヶ原山荘でバスを降り、計画書を提出して出発。天気は晴天、剣ヶ峰方面へ行くグループと同じところからシール登行を開始。正面に富士見ヶ岳を見ながら緩やかな登りを順調に登っていきます。
適当なところで右方向へトラバースをしようと考えていましたが、樹林が切れる箇所が見当たらず、森林限界を超えてもハイマツが背丈ほど露出していて、鶴ヶ池のコルへ続くルンゼに出ることができませんでした。
仕方がないのでハイマツ帯の一番薄い箇所を選定してスキーを外して藪漕ぎでハイマツ帯を強行突破。 ルンゼに出てからはジグを切って順調に高度を稼ぎ、コルへ到着。例年であればここから富士見岳の頂上近くまでシールで登ることができるはずでしたが、ほとんど雪が無く夏道を登ることになりそうなので、同じ夏道を登るなら標高が30m低い大黒岳に登ることにしました。
大黒岳からの景観は圧巻で、剣ヶ峰、穂高連峰、常念山脈、南アルプス、中央アルプス、遠くに八ヶ岳を望む360度のパノラマを楽しむことができました。 滑走に入ります。斜面は適度な中斜面が続きます。雪質はザラメでスキーが引っかかる箇所がありましたが、スピードに乗ると結構快適に滑ることができました。
樹林帯に入ると縦溝が現れ、凹凸とツリーホールに苦労しながらの滑走となりました。樹林の中のコブ斜面を荷物をもって滑るような感じになりましたが、全員怪我無く位ヶ原山荘に到着することができました。
バスの出発まで1時間半ほど時間があったので、山荘で生ビール、お汁粉、コーヒーを楽しむ人、外でシールを乾かす人、暇な時間をそれぞれの楽しみ方で過ごしました。
乗鞍スカイラインの日本一標高が高い2716mバス停付近には残雪が無く、アスファルトが露出、ガードレールも完全に出ていました。大黒岳頂上から見ることができる山々にはほとんど雪がありませんでした。
また登行の途中で藪漕ぎを強いられるなど地球温暖化は確実に進んでいると実感する山行でした。
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