2020年3月 利尻山バックカントリー

2020年

プロ山岳スキーヤーが厳冬期山頂から一気に滑り降りる映像を見てから利尻山が気になっていました。私には無理と考えていたのですがスキー協のツアー募集を見て、これはチャンスと思い参加しました。利尻島内での実行動日は4日間。我々6名は宿泊先オーナーのガイドツアーを申し込んでいます。このツアーは人気があるらしく、宿は主にツアー客で満員でした。

初日は悪天で残念ながらBCツアーは中止となりました。しかたなく雨の海岸道路周遊(50km余り)観光及び温泉入浴で過ごしました。

 2日目、3日目は天気が回復。島の東側にある旭浜からアワトロマナイ川両岸の尾根に行きました。二日間とも、朝方クトー多用を強いられる硬い雪面を登り、昼近く雪表面が緩むのを待って楽しいフィルムクラスト雪斜面を一本目、登り返し変化に富んだ雪面を二本目、もう少し標高を上げて滑る組とのんびり滑る組に分かれて三本目を楽しみました。昼食を取り、滑り下りてくると午後3時でした。

 右上の写真は720m地点からの利尻山及とアワトロマナイ川上部です。圧巻でした。さらに頂上から滑ったトレースがあり、びっくり!
 利尻山裾野は海岸から緩く長く続くため、アプローチはスノーモービルを使い(水上スキーのように引っ張られて)数人まとめて効率良く登山口まで行きます。まるで遊園地のお遊びですが、結構足が疲れるし転倒の恐れがあり油断できません。  

    最終4日目、時間に余裕のある4名がBCツアーに参加。島の南西側にある大空沢から仙法志第二尾根方向へ行きました。島の反対側に車で、さらに6km先まで大空沢をスノーモービル牽引スキーで行き、その後硬い雪斜面をシール+クトーで登り標高1000m見晴らしの良い稜線へ到着。
    ここからの利尻山頂部や西壁は思わず声が出るような素晴らしさ(右の写真)。真っ白な雪、氷をまとった針峰群が快晴の下で光り輝き、ここはヨーロッパアルプスか?パタゴニアか?のような景観。

 雪面が緩むのを待って標高差500m越えの一本目を楽しむ。比較的広い谷の中で雪もまずまず。このあたりが今回のツアーのハイライトでした。 これで十分満足したので「もういいかな」の気分でしたが、時間がまだあったので標高900mまで登りなおし2本目を楽しみました。
    続いて今朝スノーモービルで登った広い平らな河原を3km(これは初めての経験で楽しい)および森林帯の切り開き道を3kmほど、緩い斜面を滑ってBCスキー終了となりました。

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