雪不足のまま迎えた2020年、ニセコの山々にはゲレンデ以外、心置きなく山スキーができる場所がありません。標高500mぐらいにならないと笹薮に阻まれて登りさえままならない状況です。そんな中、750mほどの五色温泉からのアンヌプリやイワオヌプリ、そして羊蹄山で何とか滑りを楽しむことができました。
1月11日 羊蹄山南墓地の沢
天気 曇
メンバー 男性5名(H、I、M、O、S)
真狩村墓地の除雪終了点には既に車が数台。墓地から先の直進コースは数年前無数の倒木に難儀したので右に延びる林道から回り込んだが、帰りにまっすぐ行けることが分かった。ただ表面の凹凸は激しい。
沢といっても実際は尾根コースなのだが、取付きからしばらくの緩斜面は藪や凹凸を避けて最短距離で進むわけにはいかない。何とか滑って降りられるだけの雪の量だ。先行者はみな神社の沢方面へ行ったようで、トレールはない。 それは嬉しいのだが、高度が増しても思ったほどに雪の深さは変わらない。それに細い木々が多く、隙間がない。
次第に尾根は細くなっていき、相当上まで行かない限り快適な滑降はできそうにないと判断して、1020mで退却と決定。雪は比較的軽いものの、なんといっても思い切り滑れる空間がない。消化不良のまま終える。
1月12日 イワオヌプリ
天気 曇
メンバー 男性5名(H、I、M、O、S)
スタート地点の高度が低いところはダメなので、五色温泉からイワオヌプリを目指す。五色温泉は既に標高750mある。
郡界尾根に取付く。先行者は一人で、他にいた外国人パーティはアンヌプリヘ行くようだ。
すぐに傾斜が強まり、幅は狭いうえに樹木が密生していて先行者は苦労している。違うルート取りで彼を追い越し、ようやく900m台地に上がる。
平坦な台地では結構ラッセルが深い。北西に進み、急斜面が始まるところから登山道を目がけて左へ斜上。目立つ岩の下で登山道に合流する。
1040mあたりで傾斜が落ちるが、そこから上は雪の付き具合が良くない。1060mぐらいから上は石が露出していて、登りさえままならないのでシールのまま引き返し、真っ白な北の小ピークへ行くことにする。
だがすぐにガスに包まれてしまったのでピーク少し手前で滑降に移る。
登りの際、登山道へ斜上した斜面がすっきりしており、ここの滑降だけは楽しめた。登り返してもう一度という声もあったが、距離が短いのであえてやるほどのこともないとそのまま下山。
1月13日 目国内岳南面
天気 曇
メンバー 男性3名(H、O、O)、女性1名(Y)
笹原彷徨に終わる
地形図によると、目国内岳南面に420mまで林道が伸びているので、そこまで行ければその上の積雪はたぶん問題ないだろうと思って出かけた。
ところが実際には275mで行き止まり。どこを探してもかつて道だったという痕跡すらない。上は見渡す限りビッシリ笹原だ。
強引に進んだものの笹や蔓にからまれて200mほど行っただけで嫌になって引き返す。
昼前に岩内に戻り、一人を除いてイワナイリゾートのゲレンデへ滑りに行く。
1月14日 羊蹄山喜茂別コース
天気 曇
メンバー 男性3名(H、O、O)、女性2名(M、Y)
フェイスブックに、羊蹄山喜茂別コースには雪があると出ていたので、もうそこしかないとばかり行ってみた。結論として、ようやく山スキー本来の楽しさが得られた。
付近に駐車場はないので登山道への分岐で道道の歩道に乗り上げて駐車しなければならない。既に5台ぐらいが止まっていた。
車の横からシール歩行。林道が終わって徐々に傾斜が強まる。1メンバーが遅れて先頭は長時間待つことになる。がため1300mを目標にしていたが、1100m弱で引き返す。
もう少し雪がほしいが、まずまずパウダーの楽しい滑降ができた。
1月15日 羊蹄山京極コース
天気 晴
メンバー 男性4名(H、O、O、S)、女性2名(M、Y)
昨日に続いて羊蹄山、今度は京極コースだ。雲少なく風は弱い素晴らしい天気。
昨日喜茂別コースの帰途に下見に来た時は除雪終了点に車が来た形跡がなかったので、今日も空いていると思っていたら予想外にたくさん来ていて、スコップで雪を掘ったりしてようやく駐車スペースを確保。
下部は思ったほど樹木が隠れていない。登るにつれて尾根幅が狭まり、樹木が邪魔する。この上しばらくは滑降に適した場所がなさそうなので、上の開けた斜面に出る前、またもや1100mほどで断念。
昨日ほどには楽しくなく、なんとなく滑り降りたという感じで終わってやや期待外れ。
1月16日 アンヌプリとイワオヌプリ
天気 晴
メンバー 男性4名(H、O、O、S)、女性2名(M、Y)
雪が降ってほしいが、今日も良い天気。風も弱い。年寄りに暖かいのはありがたいものの、それも雪あってこそのもの。
今日の目標は雪の心配がなさそうなアンヌプリの西斜面。
五色温泉の駐車場から車道を200m余り進んでアンヌプリに取付く。最初は緩斜面。思ったより新雪があって、古いトレールは消えかけている。
小さい谷の左側を登り、登山道がついている尾根が近くなるにつれてラッセルが深くなる。 1050mで稜線に立ち、これより上は表面が固くなってくるのでここまでとする。
ゲレンデ側から上がったのだろう、頂上稜線には結構な数の人影がある。こちらに向かって滑り降りてくる人もいる。
後続を待っている間にノートラック斜面は滑られてしまい、端っこのノートラックを探して滑る。楽しかったので緩斜面になるところでシールを貼って登り返す。
二回滑るとよい斜面がなくなったので、次は向かいのイワオヌプリへ転身。950mまで登って引き返す。上は楽しかった。
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