2020年1月旭岳合宿

2020年

ぶなの木スキークラブとして初の冬季大雪山旭岳合宿。

 旭岳温泉の一角に宿舎を定め、1週間にわたって実施。最大で10名が参加した。
 ご多分に漏れずここも雪不足で、ロープウェイ姿見駅で200㎝ほど。正月ころからほとんど増えていない。ここから上の広大斜面は見た目こそ純白でも、数㎝下には随所に岩が隠れていて滑降できる斜面は限られた。下部も小藪が埋まりきっておらず、樹林帯の急斜面は隙間が狭くて滑りにくかった。

 初めの二日間は上天気、あとの三日間は気温が下がり、雪が降って視界の悪いことが多く、風が厳しい日もあった。もっとも、それだけに次第に積雪量は増えていき、最終日にはそれまでのトレールがほぼ完全に埋まっていた。

 予想に反して高度2000mぐらいでも雪面はクラストしておらず、やや重いがパウダースノーなのはよかった。
 なお、ここには一応スキーコースとして4本が整備されており、通常は数m幅で圧雪されているが、今のところオープンしているのはB、Cコースの2本だけ。といっても、コース以外立ち入り禁止という訳ではなく、コースの外は管理区域外ということで、原則どこでも自由に登り、滑ることができる。姿見駅より上部は言うまでもない。

1月18日 地獄谷南斜面と旭平下部

 天気	  快晴
 メンバー 男性7名(H、I、M、O、O、O,S)、女性2名(M、Y)

   きのう夕刻、岩内から転進5名と直行2名が到着。
   初日、快晴の朝を迎える。ノートラックを滑りたいということで、下からのシール登行はやめて朝一番のロープウェイで姿見へ上がる。得も言われぬ光景が展開している。そこは気温は低いものの、風はほとんど吹いていない。地獄谷の噴煙がまっすぐ立ち昇っている。
   

 まずはノートラック滑降。ルート状況がよくわかっていないので、まずはロープウェイからつかず離れず滑ろうということで、姿見駅を出て左へ進み、新雪に飛び込む。けれどもずっと大量の降雪がないので、新雪といっても少し下はやや締まり雪だ。がため、傾斜が緩すぎて膝まで埋まる雪では板が滑らない。

  そこで一旦圧雪されたBコースを滑り、傾斜が増したところでロープウェイ下の斜面に入る。ただ、ダケカンバなどがかなり多くてあまり滑り良くはない。転倒してなかなか起き上がれない者がいたりしてなかなか高度を下げられない。
   やっとのことで圧雪されたCコースの下部に出て、後は楽にロープウェイ乗り場へ。再びロープウェイに乗って姿見へ上がる。駅の休憩所でゆっくり昼食。

   今度は少しシールで上がることにし、地獄谷の右側斜面へ行く。石室までは既に立派なトレールがある。これより上は一見真っ白だが数㎝下随所に石が隠れている。
   次第に傾斜が増し、相当上まで行っても表面はカリカリになっていなくて絶好の大斜面が控えているのに、相変わらず石が隠れている。
   

   上から二人組が板を背負って降りてくる。板が傷つくから滑るのはやめたと言う。
   高度1800ほどで断念。左寄り南方へできるだけ凹み部分を滑る。1、2度ガリッときたが、おおむね快適にノートラックを滑ることができた。

   旭平の雪原に出るとシュプールがいくつかあって、どの方向へ降りるかしばし思案。一番右側を行く。ほどなく一段と急な斜面に出る。地形図では崖になっている部分だ。雪はボサボサで柔らかく、一度転ぶと起き上がりに苦労する。
   急斜面の後はなだらかになって先行者のトレールを辿って小さな登り返しを交えながら進み、圧雪されたCコース下部に出て終了。午前午後ともあまりよいコース取りではなかった。  

1月19日 地獄谷左斜面と旭平下部

天気	 晴
メンバー 男性7名(H、I、M、O、O、O,S)、女性2名(M、Y)

  昨日ほどではないが今日も好天。風も弱い。
 姿見から地獄谷左側の大斜面を目指す。昨日、地獄谷寄りにすでに滑った跡があったが、まだかなりのノートラック斜面が残っている。どこを滑ろうか、よい斜面はないかと見上げながら左へ斜上。ただ、ここも所どころ石が出ており、どこでも滑るというわけにはいかない。

   ほぼ1800mまで上がって滑降。やや締まり気味ながらも回しやすい雪質。真下をトラバースする大集団のラインまで快適な一気滑り。あまりの心地よさに登り返すのは全員異論なし。
   今度はさっきよりさらに上を目指し、ほぼ2000mまで。すぐ上はビッシリ生えた灌木がモコモコ樹氷をまとっていて滑れるような状況ではない。気分よく滑り降りて後、姿見駅に戻るには若干の登り返しがあるのが難。 駅の休憩所でゆっくり昼食休憩をとる。 

   午後は石室方面に上がり、昨日よりは上まで行こうと思ったが、やはり隠れた岩が多くなってきたので、ほとんど昨日と同じ地点から滑降開始。窪み斜面なので石を踏むことはまずなかった。
   旭平を横に突っ切るような形で南に進み、昨日よりは傾斜の緩い斜面を滑る。ただここも樹木が多い。
  最後少し急な谷間状を滑り、平坦地に降り切った後は先行者のトレールを辿るが、何度も登り返しがある嫌なルートだった。

 

 20日と21日はこれまでとあまり変わらないコースを滑る。ただし天気は一変して気温は低く、風雪は強まった。姿見より上部では視界が悪くとても滑りにくかった。
   なお、20日に男性Sさんが帰り、新たに男性Tさんが加わって21日から滑った。

1月22日 ほぼAコース

 天気	 雪、曇

 今日は視界が悪くて姿見より上はダメなので、シール登行の必要がないAコース方面へ行くことにする。今回初めてのコースだ。
数人のボーダーと2、3人のスキーヤーがほぼ同時に出発。初めのうちガスに包まれて周りの様子がわからない。しかもかなりの降雪があってそれまでのトレールはほとんど見えないので、慎重に短い間隔で止まって声をかけ合いながら滑る。
南東へほぼまっすぐ滑り、第二天女ヶ原でしっかりした初日のトレールに合流。
下部ではここが一番滑りやすいルートだった。 二人を除いてもう一度ここをやるとロープウェイで上がる。

23日に全員引き上げる。

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